宮城県・多賀城市にある「多賀城」は神亀元年(724年)に創建され、令和6年(2024年)に創建1300年を迎えます。この記念すべき年を東北全体でお祝いするため、多賀城創建1300年記念イベントが、令和6年11月23日(土)、24日(日)、30日(土)、12月1日(日)、7日(土)、8日(日)に開催されました。
イベントとしては、3Dホログラム技術で多賀城正殿が現代に甦る「多賀城政庁跡正殿3Dホログラム復元イベント」をはじめ、多賀城創建1300年記念オリジナルクラフトビール「いやしけよごと」や多賀城市内外の特産品を使用したフードなどが楽しめる「BARブース」の出店、2日間限定で宮城県内の人気グルメが集結する「グルメブース」の出店、そして最終日のフィナーレには多賀城市出身ヴァイオリニスト「郷古廉氏のソロコンサート」が行われました。光・音・食の「吉事(よごと)」で「夜事(よごと:ナイトコンテンツ)」を存分に楽しめるイベントで、大盛況のうちに幕を閉じました。
次に、3Dホログラム復元イベントと、ヴァイオリニスト 郷古廉氏によるソロコンサートについてみていきましょう。
1.多賀城政庁跡正殿 3Dホログラム復元イベント・南大路ライトアップ
多賀城政庁正殿跡を会場に、1300年の時を経て、現代のデジタル技術によって「多賀城」が甦りました。日本を代表するデジタルクリエイター達が集結し、3Dホログラムと音楽によって、多賀城が再現される特別な夜となりました。時代を越えた奇跡の夜を体感するため、小さなお子さん連れの方々を含む、大勢の来場者が訪れました。
2.多賀城市出身ヴァイオリニスト 郷古廉(ごうこすなお)氏 ソロコンサート
多賀城跡 城前官衙 特設ステージでは、NHK交響楽団第1コンサートマスターを務め、現在国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりである郷古廉氏によるソロコンサートが開催されました。本演奏会のために、県内在住の作曲家である吉川和夫氏が
書き下ろした「無伴奏ヴァイオリンのための『レゲンデ(伝説曲)』」など2曲が披露され、観客を魅了し、会場を感動で包み込みました。
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今年創業100周年を迎えたイタリア発「Loro piana(ロロ・ピアーナ)」。この度、100年の歴史と伝統を祝して、著述家、歴史家、ジャーナリストのニコラス・フォルケス執筆による、先見の明を持つ起業家ファミリーの驚くべき物語を綴った書籍 『Master of Fibres』 をアスリーヌ社より発売します。それは、6世代にわたって受け継がれてきた卓越性、職人技、そして比類ないものへの情熱の物語です。本書では、ロロ・ピアーナの最も重要なマイルストーンを描き、毛織物商から今日のメゾンの姿へとどのように成長したかを語ります。
著者のニコラス・フォルケスは、ロロ・ピアーナ・ファミリーのメンバーへの広範なインタビューを通じて事実と物語を収集し、ロロ・ピアーナのアーカイブである写真や歴史的文書を深く掘り下げることで、イタリアのノウハウと職人技に深く根ざしたロロ・ピアーナの世界における忘れられない瞬間を浮き彫りにしながら、時を超えた特別な旅へと読者を誘います。本書は、1800年代半ばに毛織物商のジョヴァンニ・ロロ・ピアーナに与えられたパスポートから、究極の品質、エレガントなシルエット、そして世界で最も貴重な繊維の取り扱いで知られるラグジュアリーメゾンへと成長した、1世紀以上にわたる卓越した歴史を描いています。
1924年、ピエトロ・ロロ・ピアーナは、ピエモンテ州セージア川の渓谷、ヴァルセージアに毛織物工場を設立しました。セージア川は上質な織物の生産に欠かせない、澄んだきれいな水で知られています。1980年代は、ピエール・ルイジとセルジオ・ロロ・ピアーナの努力により、今や世界的アイコンとなったグランデ・ウニタ・スカーフのような独自の製品が完成しました。セルジオ・ロロ・ピアーナは生まれながらのスタイル感覚を持ち、ピエール・ルイジは卓越性と世界最高の繊維の発見に対する飽くなき探求心を持つエンジニアでした。兄弟は完璧にお互いを補い合い、その結果洗練された控えめなスタイルと自然が与えてくれる極上の原材料、ビキューナ、ザ・ギフト・オブ・キングス®、カシミヤ、ベビーカシミヤ、ロータスフラワーなどで緻密に作られた、エフォートレスでリラックス感のあるウェアが誕生しました。ロロ・ピアーナでは、卓越したテキスタイル・エンジニアリングと伝統的な職人技が、自然がもたらす極上の原材料と融合し、愛好家のために素晴らしい逸品を生み出しています。
196ページにおよぶこの手作りの本には、150点のイラストや写真が掲載されており、セルジオ・ロロ・ピアーナのお気に入りのファブリックのひとつであるコットンとリネンで作られたロロ・ピアーナ・テラ・セルジオの生地で覆われた、豪華なクラムシェルケースに収められています。表紙はメゾンの職人技の証であり、触り心地も良く、豊かな感覚的品質への賛辞です。本書は、アスリーヌ社のアルティメット・コレクションの一部で、伝統的な技法で手製本され、アート品質の紙に色見本が手仕事で付けられています。
書籍 『Master of Fibres』 は11月21日より、ロロ・ピアーナ銀座店とアスリーヌ直営店、およびAssouline.comで発売中です。