1744年に設立され、アートとラグジュアリー分野で世界的に知られる「サザビーズ」。サザビーズはオークションや即時購入チャネルを通じて、優れたアートやラグジュアリーオブジェへのアクセスと所有を促進しています。これにはプライベートセール、Eコマース、リテールが含まれます。長年蓄積された信頼に基づく我々のグローバルマーケットプレイスは、業界をリードするプラットフォームと、40カ国70カテゴリーにわたるスペシャリストのネットワークによって支えられています。これらのカテゴリーには、現代美術、近代美術、印象派美術、古典美術、中国美術、ジュエリー、時計、ワイン、スピリッツ、デザイン、そしてコレクティブルカーや不動産が含まれます。サザビーズは、アートと文化の変革力を信じ、業界をより包括的、持続可能、そして協力的にすることにコミットしています。
この度、サザビーズが2024年7月27日(土)に、アジアにおける新たなフラッグシップ拠点となる「サザビーズメゾン」を香港にオープンしました。メゾンは、ラグジュアリーブランドや世界的なコマーシャルギャラリーが立ち並ぶセントラル地区に位置するランドマークチャーターに開設されました。
ロッテルダムに本拠を置く建築スタジオ「MVRDV」によってデザインされた約2,230平方メートルに及ぶスペースは2フロアにわたり、独自のキュレーションの元、さまざまなカテゴリーのアートやラグジュアリーといった蒐集を探求する場として展開されています。先史時代から現代まで、20以上のカテゴリーを網羅するその価格帯は、5,000香港ドルから50百万香港ドルに及びます。2階のスペースには5つのサロンが設けられ、奈良美智の最も評価の高い作品群から「Agent Orange (In the Milky Lake)」や、塩田千春「State of being (Skull)」、平子雄一の「Tree Ring」など、日本人作家の作品を含む数百点にわたるファインアート作品やオブジェの販売を展開。オープニングでは、21世紀における最も衝撃的なオークションの瞬間のひとつとして記憶に新しいバンクシーの著名な「Girl with Balloon」が紹介されました。
サザビーズ・アジア・マネージングディレクターのネイサン・ドラヒは、以下のように語っています。
「サザビーズメゾンは長い年月をかけて築き上げてきたものです。私たちは香港のこの最先端のスペースが、世界中の訪問者にとって文化の中心地となること、あらゆる世代のアートやカルチャー愛好者が特別なオブジェや体験に触れ、インスピレーションが得られる場所となることを願っています。この香港の中心地にあるサザビーズの Another World を是非ご体験下さい」
大通りに面するメゾンの1階スペースは3つの空間から成り、美術館級の展覧会やパフォーマンスに加えて、主要なオークションも展開される予定です。道教の教えとその具現化でもある岩の形にインスピレーションを受けたデザインは、自然との調和、絶え間ない変化と適応性を象徴し、過去と現在をつなぐ没入的で瞑想的な空間となっています。
グランドオープニングにおける展示では、ドイツのビジュアルアーティスト、ゲルハルト・リヒターの「Eisberg(Iceberg・氷山)」(1982年)と、中国の宋代の希少な汝窯陶磁器をユニークな視点から取り上げた「ICE: Two Masterworks on Loan from the Long Museum」展、そして仏教芸術の発展を網羅した展覧会「Bodhi: Masterpieces of Monumental Buddhist Art」を開催。
時空を超えた物語を展開する「ICE: Two Masterworks on Loan from the Long Museum」展では、現代美術が写真の時代を経て辿り着いた風景画の究極の形態の一つである、ゲルハルト・リヒターによる「Eisberg(Iceberg・氷山)」が、光り輝く青緑色の釉薬と織り交ぜられ、その氷のようにひび割れた美しい表情で歴代の皇帝や学者、人々を千年近くにもわたり魅了してきた稀有な汝窯の筆洗陶磁器と重ね合わされます。氷の邂逅とも言えるその対話においては、英国の小説家でカフカの強い影響を受けたとされ、SFや幻想文学とも親和性を持つ特異な物語世界で知られるアンナ・カヴァンによる小説『氷』(1967年)の一節も参照されています。
また、古代ガンダーラから栄華を誇った明朝宮廷、北朝と南朝の激動の時代、そして二つの宋代まで、その二千年にも及ぶ仏教芸術の発展をたどる展覧会「Bodhi: Masterpieces of Monumental Buddhist Art」も同時開催。
同社は新たなメゾン開館を記念して、英国の著名俳優、チャールズ・ダンスがナレーションを務める特別映像「Another World」(2024年)も制作。そこでは複製技術を経た現代の世界にコピーのコピーが溢れている中で、それでも我々は「Another World(未知の世界)」を探求できると語られています。
サザビーズ・アジアの会長、ニコラス・チョウは次のように述べています。
「『Another World』は、私たちメゾンの哲学を体現しています。訪問者はこの場所において、数百万年の歴史と多様な文化や文明を反映したアートや収集品の数々を、その優れた美術館的要素を兼ね備えた空間で提供されるプログラムと共に、新たに創造された購入体験として365日楽しむことができます。
私たちの新しいメゾンは、歴史が語られ、創られる場であり、素晴らしい物語の数々が生き生きと蘇る場所になることを確信しています。
徹底したキュレーションや、現代的なパフォーマンス、ユニークなイベントを通じて、芸術体験の限界に挑戦します」。
サザビーズはまた、2024年9月に開催される「サザビーズ・モダン・コンテンポラリー・アートのイブニングセールスとデイセールス」を皮切りに、10月には「ラグジュアリー&アジアン・アートオークション 」も展開予定です。今後の展開も益々目が離せないサザビーズに、ぜひ注目してみてください。
■サザビーズメゾン
公式オープン日:2024年7月27日(土)
営業時間:
月~土|午前11:00~午後7:00
日|午前11:00~午後6:00
住所:LANDMARK CHATER, 8 Connaught Road, Central
sothebys.com/asia