歴史資源と商業を調和させた滞在型観光拠点「岐⾩城楽市」が、岐⾩公園内に誕生

2025/06/24
by 遠藤 友香
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執筆者:遠藤友香


未来にやさしい空間づくりを⾏う株式会社船場は、「『岐⾩』を嗜み、OMOTENASHI(おもてなし)を堪能する」をコンセプトに、岐⾩公園の「岐⾩城楽市(ぎふじょうらくいち)」の総合コンサルティングなどを担当しています。創業より培ってきた賑わいづくりのノウハウを活かして、歴史資源と商業施設、そしてまちを緩やかに繋ぎ、岐⾩城の⽞関⼝に相応しい、市⺠と観光客が交わり憩う観光拠点を誕生させました。

岐⾩城楽市は、国内外の観光客や地域住⺠の⽅々の観光・周遊のベースでありながら、豊かな⽇常を彩る賑わいの拠点となる施設を⽬指して、2025年4月26日(⼟)にグランドオープンしました。7棟の⽊造平屋建ての建物に、⾷べ歩きも楽しめる岐⾩の地域⾷材を使ったお店、地元の⽂化を感じられるお店等、地域の良さを味わうことができる11店舗を誘致し、賑わいを創出しています。

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岐⾩公園は年間100万⼈が訪れる市内随⼀の観光拠点でありながら、周辺に商業機能や滞在場所が乏しく、来訪者の約8割は1時間未満で⽴ち去ってしまうという課題を抱えていました。

船場は「岐⾩公園官⺠連携にぎわい創出事業」に参画し、来訪者への“おもてなし”の強化と地域住⺠の”シビックプライド(Civic Pride)の醸成”を両⽴させた公園計画を提案。「シビックプライド」とは、地域や自治体に対する住民の誇りや愛着、そして地域社会に貢献する意識を示す言葉です。地域住民のシビックプライドを育むことで、地域社会の活性化や魅力の向上に繋がり、住民の協力を促進することが可能です。

⾃然豊かで開放的なロケーションを最⼤限に活かし、各所に交流できる空間を創出したほか、⼈が集まり滞在できる店舗MDを計画。観光客のみならず近隣住⺠の居場所となっています。まちのランドマークとなる場を創り上げることで、地域の経済・観光⾯での起爆剤となることを⽬指したとのこと。

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古来より交通の要衝(ようしょう)として発展してきた歴史をつなぐため、園路を中⼼とした平屋⽊造建築物の分散配置を⾏い、通りに賑わいが溢れる戦国時代の城下町の情景を、岐⾩城楽市は再現しています。また、岐⾩城や三重塔、⾦華⼭など、歴史資源への眺望と商業が調和した景観を形成することで、観光資源の価値を向上し、シビックプライドの醸成に寄与する場を創出しました。

さらに、岐⾩県産材の板張り壁や、地元企業の暖簾・店頭幕によるサインデザインを施すことで、地域の資源・⽂化を活⽤した「歴史・⽂化との調和」や「岐⾩らしさ」のある商環境を演出しています。

ぜひ、岐⾩公園内に誕生した、歴史資源と商業を調和させた滞在型観光拠点「岐⾩城楽市」に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

「岐⾩城楽市」公式HP