⼤⻄功起⽒:岐⾩県⾼⼭市の⼤⼿家具メーカーで⽣産管理兼職⼈を経て、2015 年に株式会社アーティストリーへ⼊社。家具職⼈からCNCオペレーターを経て3DX ⽊⼯技術の発展を牽引し、営業開拓や経営企画、⼯場改⾰に尽⼒。現在は、建築、サウナ、⾞両、アートなど様々な分野にも⽊⼯技術を応⽤している。
執筆者:遠藤友香(Yuka Endo)
商業施設やオフィス空間をはじめ、多様な空間のプロデュースを⼿掛ける株式会社船場は、2025年9⽉1⽇付で、⽊⼯ディレクター⼤⻄功起(おおにし あつき)⽒を、船場及びグループ会社である株式会社 装備の⽊⼯クリエイティブディレクターに迎えました。
⼤⻄⽒は、5軸CNC(Computer Numerical Controlの略。コンピューターが数値を制御する加⼯技術)を駆使した⽊材加⼯を強みに、⽊⼯の世界に新しい潮流をもたらしている特注家具メーカー、株式会社アーティストリーに所属。「3DX ⽊⼯」と呼ばれる新ジャンルを切り拓き、従来の⼿作業では不可能だった曲線構造や⽴体的な加⼯を実現してきました。
⽊⼯において世界各国では、設計から加⼯に早期からデジタル技術を取り⼊れ、進化を続けており、⽇本でも設計の3D化は進んできました。しかし、まだ加⼯側では3D技術の活⽤は少なく、デザインアイデアの具現化⼒では遅れを取っているのが現状です。その中でアーティストリーは、作り⼿として、⽇本におけるデジタル⽊⼯のフロントランナーとして存在感を⾼めており、⼤⻄⽒が⼿掛ける数々のチャレンジングな⽊⼯家具や空間は、ウッドデザイン賞をはじめ国内外のデザインアワードで⾼い評価を得ています。
船場×装備×⼤⻄⽒で拡がる⽊⼯での空間表現の可能性
装備は、船場の創業間もない時代に誕⽣したグループ会社で、数⼗名の⽊⼯職⼈が所属し、⽊材選びから緻密な⼿加⼯まで、⽊を活かした空間プロデュースの要を担っています。
今回、⼤⻄⽒がクリエイティブディレクターとして加わることで、船場の空間デザイン⼒に、装備が培ってきた精緻な職⼈技術と、⼤⻄⽒のデジタル⽊⼯技術を掛け合わせることが可能になります。これにより、⽊材の多様な魅⼒を引き出す、より独創的で先進的な空間プロデュースを実現していくとのこと。
この度の就任について大西氏は、以下のように述べています。「⽊⼯という仕事を⼦供たちの憧れの仕事にしたい!という⼈⽣⽬標を持って、⽇々、活動をしております。この激動の変化の時代に、今回のような素晴らしい企画のお声がけをいただき感謝しております。建築内装業界、⽊⼯職⼈という職業の発展に貢献できるような魅⼒的なコラボレーションにしたいと考えております」。
第1弾の取り組みとして、2025年10⽉22⽇(⽔)より開催する「ETHICAL DESIGN WEEK TOKYO 2025」にて、新たに制作したストリートファニチャーを初公開します。これからの
展開にぜひご期待ください。
■3DX ⽊⼯技術を活⽤した⼤⻄⽒の過去実績
EXPO 2025 ⼤阪・関⻄万博 JAPAN マルシェ停留所
第2名古屋三交ビル 1階エントランス MUQUA オリジナルベンチ
松坂屋名古屋店 moment bench(船場協業実績)
NARA プロデュース わの休憩所(ウッドデザイン賞)
■株式会社 装備の過去実績
サントリー⼭崎蒸溜所 「バー露⼝」移転プロジェクト